【#本読む私たち】社会人湯気さんの読書遍歴

『#本読む私たち』第5回目は社会人の湯気さんに読書遍歴をお伺いしました!
切実@書店員YouTuber 2022.12.08
誰でも
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📸湯気さんのInstagram(湯気(@asapanno) • Instagram

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1冊目『名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズ』はやみねかおる

夢水清志郎は名探偵。表札にも名刺にも、ちゃんとそう書いてある。だけど、ものわすれの名人で、自分がごはんを食べたかどうかさえわすれちゃう。おまけに、ものぐさでマイペース。こんな名(迷)探偵が、つぎつぎに子どもを消してしまう怪人「伯爵」事件に挑戦すれば、たちまち謎は解決……するわけはない。笑いがいっぱいの謎解きミステリー。
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出会った年齢

10歳くらい

きっかけ

小学校の図書室にあった

コメント

私に読書の楽しさを教えてくれた作品です。 小学校の第2図書室にある青い鳥文庫の棚の前に座り込んで、友達と何を借りようか話してる時間が大好きでした。今でも装丁を見るとあの頃のワクワクした気持ちが蘇ってきます。

― たくさんある図書室の本の中で、夢水シリーズを選んだ理由はなんですか?

青い鳥文庫の作品自体が小学生でも読みやすそうな小説だったのと、ミステリーに興味があったからです。謎が解けた時のそういうことか〜!って感覚が好きでした。中学生の時の夢が名探偵だったくらい、ミステリーにハマってました(笑)

2冊目『すべてがFになる』森博嗣

  密室から飛び出した死体。究極の謎解きミステリィ。コンピュータに残されたメッセージに挑む犀川助教授とお嬢様学生・萌絵。孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季(まがたしき)。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平(さいかわそうへい)と女子学生・西之園萌絵(にしのそのもえ)が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。  
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出会った年齢

17歳

きっかけ

すべてがFになるのアニメを観た

コメント

犀川創平という大学の准教授で物語の中で一応探偵役を担っているのですが、彼の理屈っぽくて好き嫌いがはっきりしていてたまに分かりにくいユーモアを言うところが大好きで、私が出会った男性キャラクターで1番好きです😂数学的な美しさがあってミステリーの中でもいい意味で変わった作品だと思います。

― 1冊目から2冊目で7年ちかく期間が空いてますが、その期間は本を読んでいなかったのでしょうか?

中学生の時は部活や恋愛の方が刺激的で、高校生の時は音楽やファッションに夢中でした。そう考えると、人生が充実している時はあまり読書はしなかったのかなと思います。

ーなるほど。今また本を読むようになったのは「人生が充実していないから」ではないと思うんですが、どういう心境の変化というか、モチベで読んでいるのかって言語化できたりしますか?

学生の時は学校が自分の世界の大半を占めていたんですけど、大人になるといい意味でも悪い意味でも世界や関わる人の数が広がるじゃないですか。

自分が人と生きていく中での摩擦や疑問が多くなると、生きにくいな〜と思ってたんですけど、小説の中にも色んな人がいて感情があって、小説だと客観的に見れたり受け入れられたりしました。それを現実世界に応用して生きている感じがします。

学生にはルールがあるけど、大人にはルールも教科書もなくて、私の中で読書は現実世界を生きていく為の教科書的なものかもしれないです。足りないものを補って、自分の輪郭を色濃くしていく感じというか..

さまざまな考え方や生き方を知りたいっていう好奇心もあると思いますが...!

ー大人になって世界が広がって「他者を知るために本を読む」という選択肢をえらぶ余裕が生まれた感じですかね!

3冊目『どうしても生きてる』朝井リョウ

死んでしまいたいと思うとき、そこに明確な理由はない。心は答え合わせなどできない。(「健やかな論理」)尊敬する上司のSM動画が流出した。本当の痛みの在り処が写されているような気がした。(「そんなの痛いに決まってる」)生まれたときに引かされる籤は、どんな枝にも結べない。(「籤」)等鬱屈を抱え生きぬく人々の姿を活写した、心が疼く全六編。
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出会った年齢

21~22歳

きっかけ

コメント

誰にも言えない自分の中に渦巻いている捻くれた感情を朝井リョウの作品を読んで初めて共有できた衝撃が今でも忘れられません。むしろ自分より捻くれてる人いた!って思いました(笑)生きていて8割くらいの事が人と分かり合えないなと思っていて自尊心が皆無だった時期だったので、心抉られつつ楽になった思い出があります。

―ほかに朝井リョウ作品は読みましたか?読んでいたら作品名と簡単な感想を教えてください

  『ままならないから私とあなた』『武道館』『死にがいを求めて生きているの』『スター』『正欲』『ゆとりシリーズ』どれも心に残ってる作品なのですが、エッセイ以外の小説に関して共通して感じるのは、幸せの裏にある闇を描くのが上手いなあということです。別にそんなとこ見なくても良いところだけ見てれば良いじゃん!って所をわざわざ炙り出して表現してくる所が嫌になるけど好きだなあって思います。  

4冊目『殺人出産』村田沙耶香

  人は人生で4度、殺意を覚える--。芥川賞受賞作家、村田沙耶香の最大の衝撃作はコレだ!--今から100年前、殺人は悪だった。10人産んだら、1人殺せる。命を奪う者が命を造る「殺人出産システム」によって人口を保つ日本。会社員の育子には十代で「産み人」となった姉がいた。蝉の声が響く夏、姉の10人目の出産が迫る。未来に命を繋ぐのは彼女の殺意。昨日の常識は、ある日突然変化する。表題作、他三篇。祝!芥川賞受賞村田沙耶香 最大の衝撃作はコレだ!10人産んだら、1人殺せる。「殺意」が命を産み出す衝動となる。今から100年前、殺人は悪だった。10人産んだら、1人殺せる。命を奪う者が命を造る「殺人出産システム」によって人口を保つ日本。会社員の育子には十代で「産み人」となった姉がいた。蝉の声が響く夏、姉の10人目の出産が迫る。未来に命を繋ぐのは彼女の殺意。昨日の常識は、ある日突然変化する。表題作、他三篇。  
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出会った年齢

21~22歳

きっかけ

コメント

とにかく衝撃的でした。普通とか常識をいとも簡単にひっくり返す想像力とストーリーが鮮やかで濃密で、読後の余韻が凄まじかったです。現実世界からグッとはみ出した読書体験が印象的でした。

―ほかに村田沙耶香作品は読みましたか?読んでいたら作品名と簡単な感想を教えてください

  割と最近出た『信仰』を読みました。その中に収録されている「気持ちよさという罪」は村田さんの多様性に対する考え方を綴ったもので、すごく心に響きました。  

5冊目『ミーツ・ザ・ワールド』金原ひとみ

  【第35回柴田錬三郎賞受賞作】死にたいキャバ嬢×推したい腐女子焼肉擬人化漫画をこよなく愛する腐女子の由嘉里。人生二度目の合コン帰り、酔い潰れていた夜の新宿歌舞伎町で、美しいキャバ嬢・ライと出会う。「私はこの世界から消えなきゃいけない」と語るライ。彼女と一緒に暮らすことになり、由嘉里の世界の新たな扉が開く――。「どうして婚活なんてするの?」「だって! 孤独だし、このまま一人で仕事と趣味だけで生きていくなんて憂鬱です。最近母親の結婚しろアピールがウザいし、それに、笑わないで欲しいんですけど、子供だっていつかは欲しいって思ってます」「仕事と趣味があるのに憂鬱なの? ていうか男で孤独が解消されると思ってんの? なんかあんた恋愛に過度な幻想抱いてない?」「私は男の人と付き合ったことがないんです」推しへの愛と三次元の恋。世間の常識を軽やかに飛び越え、幸せを求める気持ちが向かう先は……。金原ひとみが描く恋愛の新境地。  
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出会った年齢

24歳

きっかけ

アンソーシャルディスタンスを読んで衝撃を受けてその時出ていた新刊を購入しました

コメント

今年読んだ本の中で一番良かった作品です。主人公を通して沢山の人や考えや景色に出会えて、忘れられない読書体験になりました。とにかく皆さんに読んでほしいです!😂

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あなたにとって「読書」とはなんですか?

その時自分にたりないものを補う作業だと思っています。新しい世界や考え方を自分の中に取り入れて共感したり、出来なかったりしていく中で自分の輪郭が浮かび上がっていく過程が心地良くて、気がついたら本屋に向かっています。

今読んでいる本を教えてください

『ぼぎわんが、来る』です。ホラーは全く読めないけど怖いもの見たさで読みはじめたのですが、最初から怖すぎて飛ばし読みしてます🥲

最後にメッセージをどうぞ!

自分の読書遍歴を辿ることイコール自分の人生を振り返るのと同じだなあってこの企画に参加して思いました。読書好きの読書遍歴を見るのが大好きなので、私の記事を見て分かる〜!って思ってもらえたら嬉しいです☺️

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編集後記

今回は社会人24歳の湯気さんにお話をお伺いしました。中高時代はあまり本を読まなくなっていたことを「人生が充実していると本を読まなくなるのかなと思いました」と捉えているのが印象的でした。
わたしも本をほとんど読まない時期が中高時代にあったので、勉強に部活にバイトに、そして恋愛に友情に受験にアイドルに!と悩みと楽しさで日々いっぱいいっぱいだったあの頃は、自分の人生を生きるのに精いっぱいだったんだろうなぁと思います。
今またこうして本を読むようになったのは、人生が充実していないからでは決してなく、きっと人生に余裕ができたからなんじゃないでしょうか。(忙しかったり悩みがあるとパタリと読書をしなくなるので……)
湯気さんの読書遍歴は、どんな本を読んだのかだけでなく、本を読んでない空白期間はなぜか、ということまで考えるきっかけになってとても面白かったです。
ご参加いただきまして、ありがとうございました!

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『#本読む私たち』は、隔週木曜日21時の配信を予定しております。

次回の配信が決まり次第、隔週日曜日21時に配信している『切実読書週報』にて告知しますのでご確認いただけると幸いです。  

また、ご応募いただいている方には、アンケートにてご希望いただいた手段にて、順次ご連絡を差し上げております。たくさんの方にご応募いただき、現在3月ごろまで埋まっておりますので、忘れたころに連絡が入る可能性がございます。こまめにDMやメールボックスのご確認をお願いいたします。

3日経ってもご返信いただけない場合は次の方に飛ばしてしまいますが、気づいたタイミングでご返信いただければその次の配信に回しますので、気にせずご連絡ください!  

現在、新規受付は一旦閉じております。

*** 

このレターが「なんかいいかも頑張ってほしいかも」だったり「おれも参加したいぜ備忘録」だったり、なんらかの感情をもたらしましたら、ぜひツイートしていただけるとうれしいです😘💘そのときは#本読む私たちのハッシュタグをつけていただけると見つけやすいのでぜひ!!  

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

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