#15 切実読書週報
こんばんは、切実です。さいきん、予定のない休日に10時過ぎに起きると、そのまま自堕落モードになり、お昼ご飯を食べた後に3時間くらい昼寝する癖がついてしまってよくないんですよね~~~。このレターもたっぷり昼寝した後に書いています🥱
今週読んだ本
荒々しくて、痛々しくて、騒々しい物語を、冷静な視線とユーモアで包み込み、ぐいぐい読ませてくれる一冊。
短編ひとつひとつの主人公の生命力の強さのようなものに当てられて、読むのにこんなにも体力を消耗したと感じる読書は初めてでした。
彼女はアルコール依存症だったそうで、それを知って「なるほど」と思ってしまいました。最初も言った通り、どの物語も「荒々しくて痛々しくて騒々しい」印象があるんですが、でも決して絶望的で救いのない暗い物語ではなく、あっけらかんとしているんですよね。
「昔こんなことがあったのよ」とお酒片手に何度も話して「噺」として完成しているような他人事感が、この独特な文章を生んでいるんじゃないかと思いました。
物語は面白かったのかというと、面白かったとは違うな~という感じ。苦手な題材の話が多く、読み飛ばしてしまう短編がいくつかありました。わたしに海外文学の素地がないせいですが、この言葉が単なるジョークなのか意味のある重要語句なのかが分からなかったり、登場人物が分からなくなったり(短編なのに!)と、読んでておいていかれてしまう部分があり、楽しみきれてないな~と思いながら読了しました。